Live or Dead ?
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うちはツーバイフォーの狭いながらも一戸建てで、オーディオはフローリングのリビングに置いています。新築当初の時点で大変残響の多いライブな状態で、今もそうだと信じ込んでいました。中高音が五月蠅いのは部屋がライブなせいではと疑いました。河口無線で相談すると、「これぐらいの響きがちょうど良いんです」と言って手をパチパチ叩いてくれます。うちはそれより響いてないから大丈夫だと思いこんでいました。所が、峰尾昌男さんの「新オーディオ基礎知識」(音楽之友社)を見ると、残響の無い無響室で聞くと
「音がスピーカーから直接来るだけで左右のチャンネルが全くとけ合わず、ステレオイメージができないこと、さらに高音がきつく低音がスカスカ、帯域バランスが大きく崩れてしまうこと、それによって聞いていても全く楽しくなく疲れてしまうこと」
とあり、結構思い当たる所がありました。うちはデッドだったのかと合点しました。部屋は今はカーテンやカーペットに机や家具、後ろの壁は一面CD棚ですが、普段扉は開けたままです。最初の状態とは大分変わっていたのです。
そこで、カーペットをはずし、後壁のCD棚の扉を全部閉めてみました。
結果は、
これも、ヒットです。
中高音がよく響いて、五月蠅さが激減、大分楽しい音に変化しました。思っていたのと全く逆だったようです。そう言えば、今までのデッドな状態で聞き易くて楽しめたのは、残響の多いソフトが思い当たります。
「pure acoustic」大貫妙子;は、落ち着いたアコースティックの文字通りライブの演奏です。デッドな部屋の時でもしっとりと楽しめました。ライブな部屋になってからは、こんなに残響が多かったのかと違和感を覚えるぐらいです。後ろのCD棚の扉を一つ開けたらちょうどいい位になりました。
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最初疑っていたアンプはよくやってくれていたんですね。部屋の設定はまだまだ改善の余地がありそうです。
(続く)
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